大磯クリテリウム2025ー26 第2戦 エキスパートクラス レースレポート
エキスパートクラスに挑む理由
今回のエキスパートクラスへの参戦は、
自分にとって “ただの挑戦” ではなく、明確な意味を持つレースでした。
エキスパートクラスは、大磯クリテリウムの中で エリートクラスに次ぐ上位カテゴリー。
速さだけでどうにかなる世界ではなく、
力、判断力、瞬発力、持久力、経験──すべてが求められる。
今の自分の実力では、正直、通用しないことは分かっていました。
それでも──
「勝てないから出ない」
そんな言い訳だけは、絶対にしたくなかった。
世界を目指すと言いながら、
国内の高いレベルを避けていてどうするのか。
強い選手との戦いから逃げていて、どうやって世界に挑めるのか。
だから今回は、“勝ちに行くレース”ではなく、
“勝つために必要なものを掴みに行くレース”
にすると決めていました。
ただ集団に着いて行くだけでは意味がない。
強者たちから学び、その中でどう動くのか、
自分で仕掛け、次につなげる走りをする。
逃げずにぶつかる。
今の自分の全力をぶつける。
そう覚悟して、エキスパートクラスのスタートラインに立ちました。
※今回の写真は「@Taguchal_photo」君と「@K_kazumasan」君が撮ってくれたものから使わせていただきました。
いつもカッコイイ写真をありがとうございます♪

レースレポート
今回のエキスパートクラスは、
大会全カテゴリーの中で最多となる53名がエントリー。
1周わずか約1kmという短い周回コースに、
53名がひしめき合う──
正直、「これは危険では…?」とスタート前は思っていました。

しかし、レースが始まってみると印象は一変しました。
無理な割り込みも、膨らみも、急ブレーキもない。
「この人数で、この安全性は凄い」と驚きました。

強度は確かに高いと感じました。
そして、エキスパートクラスの一番の特徴は──
「0→50km/hの加速力」と「10km/h以下まで減速するコーナリング」
大磯名物の“小田原コーナー”。
ここでスピードが10km/h以下まで落ち、そこから一気に50km/hまで踏まされます。
マスターズクラスはこんなに減速しません。

序盤は、この“減速→急加速”が脚に刺さり苦労しました。
しかし、走りながら徐々に慣れていき、気が付きました。
エキスパートクラスは「止まるほど減速する」かわりに「休める時間が長い」。
前が詰まり10km以下の速度域で曲がるから、コーナー立ち上がりまでに10~15秒ほど脚を止められるのです。
なので──
序盤は苦しいが、慣れてしまうとむしろマスターズクラスより楽に走れました。
実際、残り半分を過ぎた10周あたりからは余裕が出てきて、
残り7周のペースが緩んだタイミングで ほぼ最後尾から先頭まで一気に出られるほど脚が残っていました。

ただし、問題はその先。
先頭で走り続けるスキルが足りず、すぐにズルズル後退してしまった。
これは明確な課題です。
私はじわじわとポジションを落とし、気づけばほぼ最後尾付近へ。
本当は前方で勝負したかった。
しかし──
自分の“怖さ”が勝ってしまった。
両側を挟まれた状態で走るとどうしても体がすくみ、
少しの接触の気配で無意識に減速してしまう。
「安全のため外側へ……」と下がるうち、
隊列の後方へ、さらに外側へと押し出されていく悪循環。
そしてラスト周回。
この位置からスプリントに絡むのは危険と判断し、
今回は無理に踏まず安全にゴールしました。
悔しさよりも、“まだまだだな”という実感が強く残るレースでした。

今回強く感じたこと
エキスパートクラスは、とにかく 選手のレベルが高いです。
・変なふらつきがない
・無理な切り込みがない
・ラインが乱れない
・膨らまない
・過度な接触もない
これは間違いなく、主催の GR-Cycling の取り組みの成果だと思います。
・丁寧な検車
・集団走行セミナー
・ライダーズミィーテイングでの安全意識の統一
ランドウコーチが下位クラスの実況で繰り返す、
「切り込まない!膨らまない!イキらない!オラつかない!」
この精神が完全に浸透していると感じました。
正直、5〜6年前、私がエキスパートクラスで走っていた頃とはまったく違うレースでした。
今のエキスパートクラスは安全性・技術レベルが圧倒的に高い。
これは本当に素晴らしいことだと実感しました。

次への課題:必要なのは“脚”だけじゃない
もちろん、勝負を決めるための脚──
ラストで戦うための瞬発力・維持力は必須です。
ですが、今回のレースで最も痛感したのは、
エキスパートクラスで必要なのは脚よりも
「集団上位で走り続けるスキル」が足りないということ。
・両サイドに選手がいる状態で踏み続けるメンタルと技術
・位置をキープするコントロール
・少しの接触でも動じない安定姿勢
・外側に逃げず、前へ前へと入り続ける判断
選手のレベルは全体的に高く、
実際にはとても安全な集団だったにもかかわらず、
自分の中にある“恐れ”が邪魔をした。
その結果、脚に余裕があるのに前にいられず、勝負ができない。
これが今回浮き彫りになった最大の課題です。
世界を目指すなら、
「パワー × スキル × メンタル」
どれ一つ欠けても勝負には届かない。
今回エキスパートクラスに出て良かったです。
少人数のマスターズクラスでは得られない経験が出来ました。
この課題を克服するために、
次戦もエキスパートクラスに参戦し、いずれはより高いレベルのエリートクラスに挑戦します!
出る前に負けること考える馬鹿いるかよ!
レースの動画はGR-Cycling公式チャンネルで観れますので是非ご覧ください!
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大磯クリテリウム2025-2026第2戦 エキスパート (21)
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