大磯クリテリウム2025ー26 第2戦 マスターズ50-59 レースレポート

レース

 

 

 

 

 

11月16日、秋晴れの大磯ロングビーチ。

天気は快晴。風もほとんどなく、これ以上ないレース日和。

11月とは思えない暖かさで、半袖・レーパンで臨めるほどのコンディションでした。

 

スポンサーリンク

■“アツシ以前”と“アツシ以後”

 

大磯クリテリウムのマスターズ50クラス。

私が50歳になったばかりの2020〜2021シーズンは、当時はまだ“シニアクラス”という名称で、6戦中5度優勝して残り1戦も準優勝。

完全にレースを支配し、王者として君臨していました。

 

しかし翌年──

今も絶対王者として君臨し続ける、マスターズ全日本チャンピオンを何度も獲っている山本アツシ選手(以下アツシ)が50歳になり、このクラスへ参戦。

 

その瞬間から、私の時代は終わりました。

 

圧倒的なパワー、スピード、持久力。

アツシが先頭に立った瞬間、レースはまったく別物になったのです。

 

 

スポンサーリンク

■“アツシが動くかどうか”で決まるレース

 

いまのマスターズ50は、極端に言えばこうです。

 

アツシが踏む → ついていく。

アツシが流す → 全員きょろきょろしながら先頭交代を回すふりをする。

 

誰もアツシと対等にやりあわない。やりあえない。

逃げとか、何か仕掛けるとかできる余裕なんて誰にもない。

スプリント勝負に持ち込めても、アツシの調子や、アツシがその日どれだけ力を使ったかで順位が変わり、互角に戦える選手などいない。

 

少なくとも、アツシがこのクラスに来てから、アツシと真正面からぶつかり合う選手を私は一度も見たことがないです。

 

これが、いまの大磯クリテリウム、マスターズ50クラスの現実です。

 

 

スポンサーリンク

■逃げずに、向き合う決意

 

私自身もアツシにまったく歯が立たず、大磯クリテから距離を置いた時期がありました。

 

「闘いの螺旋から降りる!」

などと言って、実際はただアツシに勝てない自分から逃げていただけです。

 

しかし──

来年、世界一を目指すのに、同世代国内最強のアツシと戦えずして何を語る?

 

同世代のアツシに勝てないで、どうやって世界で勝つ?

 

そう自分に問い続けました。

 

出る前に負けること考える馬鹿いるかよ。

 

アツシの後ろでお見合いして、

 

先頭交代の合図にきょろきょろして、

 

ただ“ついていくだけ”で世界なんか獲れるわけがない。

 

スポンサーリンク

■今回の大磯で誓ったこと


もう“アツシに着いてく大会”は卒業する。

 

互角に打ち合う。

真正面からぶつかる。

順位なんてどうでもいい。

 

今回の大磯クリテリウム、マスターズ50クラスは、そんな覚悟で臨みました。

 

 

 

※今回の写真は「@Taguchal_photo」君やVIVA☆ZAPPEIの仲間達が撮ってくれたものとGR-Cycling公式チャンネルのYOU TUBE動画から使わせていただきました。

 

素敵でカッコイイ写真をありがとうございます♪

 

 

 

スポンサーリンク

1周目

 

 

スタートの号砲が鳴り、レースがスタートした。

 

先導のモトバイクに誰よりも速く近づいて、ホームストレートのリアルスタートの合図をまった。

 

もちろんファーストアタックを決めるためだ。

 

もうアツシに着いてく大会はしない。

 

 

 

先導バイクからの合図でリアルスタート。

 

 

スポンサーリンク

2周目

 

 

 

パワーメーターなどみない。

 

全力スプリントで平塚コーナーに飛び込んだ。

 

 

コーナーリングは友人ボブの教えを守り練習した成果か、かなり上達したと思う。

 

安全に安定して曲がれるようになったと思う。

 

”速く走ろうと思うな、安全に回れ”

 

ボブの教えだ。

 

ハンドルの荷重を抜いて、外脚荷重、サドルを内またで押さえて曲がれば安定して曲がれる。

 

先頭のまま、ほぼ1周回り切って先頭交代の合図をして後ろに下がった。

 

疲れた・・・・💦

 

アツシはいつもこんなことやってたのか・・・

 

そう思った。

 

スポンサーリンク

3周目

 

 

この時VIVA☆ZAPPEIのチームメイト、松ちゃんが千切れ気味だったらしい。

 

松ちゃんは今年50歳になって初のマスターズ50クラス参戦だから、たぶん私のファーストアタックに対応できなかったのだろう。

 

アツシ並みのファーストアタックができたようで少し嬉しかった。

 

 

アタック後、バックストレートで中切れを起こして危なかったが、練習の成果か、回復できた。

 

危なかった。

 

 

 

スポンサーリンク

4周目

 

 

ついに始まった。

 

アツシだ。

 

 

猛烈なスピードでアツシが丸々1周引き切って先頭交代の合図をだす。

 

さあでた、きょろきょろ祭りだ。

 

誰も代わろうとしない。

 

みんな辛いし、脚をためて順位を狙ってるのだろう。

 

でもここで行かなきゃいつもと同じだろ。

 

 

スポンサーリンク

5周目

 

 

全員を交わしてファーストアタックの時と同じ、パワーメーターなどみない。

 

全力スプリントで平塚コーナーに飛び込んだ。

 

 

 

バックストレート中盤でアツシにカウンターアタックをかまされた。

 

が・・・

 

脚がなくてまったく反応出来なかった。

 

これが次の課題だと感じた。

 

これに反応できて一緒に逃げることが出来る脚があればいいのだろう。

 

全力スプリントからFTPレベルの高いパワーをキープして、そこから更にもう一度全力スプリントする脚が必要だ。

 

 

 

 

スポンサーリンク

6周目

 

 

アツシがほぼスタートゴールラインまで引ききって先頭交代。

 

お付き合いローテーションが始まって緩んだ。

 

助かった。

 

もう一人アツシがいてアタックされたらもうここで終わっていた。

 

そのもう一人になりたいと思っている。

 

 

 

 

 

 

スポンサーリンク

7周目

 

 

アツシがまた上げるが、少し軽めなので助かった。


またお付き合いローテーションが始まって緩んだ。

 

2周休んだのでかなり回復した。

 

この辺は練習成果が出てきたのだろう。

 

嬉しい。

 

また行ってやる。

 

そう思っていた。

 

 

 

 

 

スポンサーリンク

8周目

 

 

今までならアツシがまた上げるのを待っていたが、そんなレースはもうしない。

 

 

また全員を交わしてファーストアタックと5周目の時と同じ、パワーメーターなどみない。

 

全力スプリントで平塚コーナーに飛び込んだ。

 

 

 

そのまま小田原コーナーまで行ったが、立ち上がりでアツシにカウンターアタックをかまされた。

 

この時はもう終わったと思った。

 

なんとか食らいついたがこれも課題だと感じた。

 

どんな時もアタックに反応しなければ勝てやしない。

 

休んでる暇などないのだと。

 

 

 

スポンサーリンク

9周目

 

 

アツシのアタックが終わり、先頭交代で緩んでまた助かった。

 

最後尾まで下がって、チームメイトの松ちゃんの後ろに着いた。

 

するとなにかチラチラ後ろの様子、俺の様子を見ながら走る松ちゃん・・・

 

これはもしや俺を発射するつもりなんじゃ・・・

 

なんの打ち合わせも、声掛けもしてなかったが様子で分かった。

 

これは行くしかない。

 

そう思っていた。

 

 

 

 

スポンサーリンク

10周目ファイナルラップ

 

 

松ちゃんの引きでできたVIVA☆ZAPPEIトレイン。

 

ここはチームメイトの男気に答えるしかないだろ!

 

 

この時、三番手にボブが入って絶妙に中切れを起こして、2秒差ぐらいついてたらしい。

 

さすがボブ。

 

俺にはそんな技術もレース感もない。

 

凄いなと思った。

 

が、そんな二人の男気とレース感に答えられず松ちゃんから千切れてしまった。

 

まったくなさけない。

 

ここで千切れてどうする。

 

小田原コーナーは松ちゃんが先頭で立ち上がって、俺はもう5番手ぐらいで脚がスカスカでレースをやめてしまった。

 

優勝はアツシ。

 

まだまだまったく相手にならない。

 

あれだけ動いてまだ他を圧倒するスプリントをして優勝するのだから。

 

 

 

 

 

スポンサーリンク

レースを終えて

 

 

 

今回の大磯クリテマスターズ50。

最初に決めたのは、**「アツシに着いてく大会はもうやめる」**という強い決意でした。

 

その言葉どおり、スタート直後のファーストアタックから仕掛けて、

 

ただ集団に流されるのではなく、自分で動いてレースを作る──

 

その意志をまずは形にできたと思います。

 

しかし、アツシのカウンターアタックにまったく反応できないのが一番の課題と感じました。

 

「全力スプリント → FTPレベルの高い維持 → もう一度全力スプリント」


この“二段も三段も強い脚”がなければ、アツシと互角以上に闘うことが出来ないです。

 

今回は序盤から中盤まで動けたのは大きな収穫。

しかしその分、最後は伸びがなかった。

 

今回のレース、結果は負けでしたが、でも──

 

やりたいことをやって、課題が明確になり、方向性が見えたレースになったと思います。

 

レースの動画はGR-Cycling公式チャンネルで観れますので是非ご覧ください!

👇

大磯クリテリウム2025-2026第2戦マスターズ50-59 (06)

 


一歩ずつ積み重ねていきます。

 

出る前に負けること考える馬鹿いるかよ!

 

2026年UCIグランフォンド世界選手権(55〜59歳クラス)で、世界一に俺はなる! 

 

格好いいお父さんに俺はなる!

 

皆さまの応援が私の力になります。

 

どうか応援よろしくお願いいたします!

 

🎥 YouTubeも始めました!

ロードバイク練習や日常の記録を動画で発信しています。

ぜひチャンネル登録して、応援していただけると嬉しいです!👇

👉 ZAPPEI☆TSUCHIYA / 世界に挑戦するロードバイクライダー

 

 

 

 

***************

 

※当ブログはフィクションとユーモアでできています。真に受けず、笑って読み飛ばしていただけると嬉しいです。どうしても気になる表現がありましたら、お問い合わせからやさしくご指摘くださいませ。
( ̄^ ̄)ゞ

レース
ZAPPEI☆TSUCHIYAをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました